2017.09.21

"無限"の一歩

稽古でお互いに構えて徐々に間合いを詰め、
そこから"先に"、"打つ機会をつくる"動作として
交刃の間合いから近間への"一歩の足づかい"を意識しています。

この一歩の攻め足で、相手を居つかせて打つ、
もしくは引き出して打つことが理想です。
"懸待一致"の足づかいとも言えると思います。


その前の攻めが充分でなければ、
このひと足で相手を動かすことはできませんし、
大きく詰めればより相手を動かしやすいと思いますが
自分の動作も遅れてしまいがちです。

反対に小さな一歩であれば、
自分は次の動作に映りやすいのですが
相手を動かす力は弱くなってしまうと感じています。

また右足で詰めた後、左足を継いで打てれば
腰から重さのある打突を打つことができますが、
左足を継ぐことが隙にもなってしまいます。

この一歩が難しく、単純な動作ながらも
"無限の方法と可能性"のある一歩だと稽古を通じて感じています。


いまはしっかりと攻めた後は、
心持ち大きな足づかいで攻め込むことを意識しています。

自分より上位の先生方をまだこの足づかいで
動かすまでは至っていないのですが、
ここは"攻めきる"、"打ちきる"ことを意識しています。

反対に自分が上位の稽古では相手を動かせる機会が増えてきました。
そして、意図したことではないのですが
自分が後から動き出した場合にも
中心を制して打突できる場面が最近何度かありました。


動作1
交刃の間合いから大き目に足を詰め、左足を継いでいます。
そのため、相手の方が先に始動しています。

動作2
相手の方の打突動作の方が早いのですが、

動作3
中心を制して面を打てました。

自分でこのような打突を狙っていたわけではないのですが、
どういうわけか同じような打突が何度か続いたので書いてみました。
自分の感覚では、"かなり遅れて打っている"印象だったので、
いままでになかった面白い打突に思えてきました。

このような攻め方、打ち方も使いこなせれば
"深みのある剣道"につながるのかもしれません。
"無限の一歩の足づかい"をさらに研究したいと思います。

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